お教室の考え方
~習字教室との出会い~
私が初めて、筆を手にしたのは熊本に住んでいた3歳の時です。
従兄弟のお兄ちゃんが通っていた習字教室について行き、小学生以上のしか入会出来なかった教室に
どうしても通いたい無理を言って通い始めました。
おひげをはやしたやさしいお爺さん先生、娘さんが助手をされてあり、
いつも私の横で墨をすってくださり、その墨で書いていたのを良く覚えています。
私はその頃から墨の香りが大好きでした。
今は私の教室でも墨液を使っていますが、ゆっくりと心をこめて墨をすることも、
子供達にも少しずつ伝えて行きたいです。
私の夢のひとつとしてゆっくり墨をすり香りも一緒に楽しむという事があります。
~好きになる 自信を持つ~
私が小学3年生の夏まで通っていた学校はとても書道に力を入れていたように記憶します。
学校の講堂ステージ上で字を書いて皆に見てもらうという大会がありました。
今でも私の心に強く残っている場面です。
舞台の上でひらがなで『てまり』と楽しく大きく書き、みんなに見てもらいました。
すると「すごい!」「上手ね」等の言葉と同時に大きな拍手。
とても気持ちよく嬉しかったのを覚えています。
子供達にも、自分の書いた字に自信を持ち、楽しさを知り、好きになってほしいと思います。
~継続~
私もあれだけ通いたくて自分から無理を言って入会した習字教室でしたが、途中でやはり遊びたい、
行きたくない事ももちろんありました。
そんな時はいつも厳しい父が怖い顔をして私が教室に入るまで、少し離れて後ろから見ていました。
自営業だった父だから出来た事でしょうが、今ではとても感謝しています。
全てにおいてそうでしょうが「継続は力なり」やはり大切です。
31年間の今までの教室でも長くお稽古に励んでいた子供さんが突然グンと伸びる、字が成長すると
感じた事が多く、驚くほどです。
そんな時は生徒さんも私も本当に喜びを感じます。